自作プリント基板2018(トナー転写)
こちらは
群馬大学電子計算機研究会 IGGG Advent Calendar 2018 - Adventarの8日目の記事です。
今回、トナー転写を使ったプリント基板について書こうと思ったのですが、
こちらのサイトに、めちゃめちゃわかりやすい解説が載っていたので、解説はその記事を見てください(雑!)。トナーは、インクジェットプリンターとは違うので、注意です。他にも、Youtubeで "PCB making"、"How to make PCB"などと検索すると色々出て来ます。海外の手作りプリント基板は、手抜き感がすごくて安心します。
今回は、解説で抜けているところだけまとめておきます。
とりあえず作った
LEDを光らせる、のみ。
電源を繋げるピンがでていて、抵抗とLEDを直列に繋げただけです。
以下ポイント
その1.回路図はどうやった?
回路図はkicadで作りました。
(のちの記事でどうやってkicadの使い方を知ったのかまとめます。)
その2.解説先の生基板のペーパーがけとアルコールの脱脂って何?
他のサイトで、クエン酸で拭いとけと書いてあったので、
こいつを100円均一(Seria)で買って、フキフキしました。
結果はうまくいってるので、これで問題ないでしょう...。
その3.エッジング液ってどれよ?
腐食液 塩化第二鉄液 500ml
https://www.amazon.co.jp/gp/product/B0020VFJ8K/ref=od_aui_detailpages00?ie=UTF8&psc=1
こいつです。
プラの弁当箱に入れてエッジングをして、まだ使えそうなので弁当箱に入れたまま保存しています。(金属を溶かすので金属の容器で保存しちゃダメ)
水道に直接流すと、たぶん水道管が溶けます。
廃棄の方法は特殊らしいんですが、まだ廃棄してないのでわかりません。(ダメじゃん)
その4.抵抗やICの足のための穴あけってどうやるの?
自分の場合、ピンバイスというものを使いました。
以下と同じです。
ドリルが色々と付属されているので、穴あけのときはユニバーサル基板の穴と同じぐらいのドリルを使えばよいです。
その5.転写の用紙が、解説と同じやつが手に入らないぞ?
多くのサイトで使われているのは、フジフイルムの「マット仕上げファイングレード」通称”ぶどう紙”というもの(ぶどうが表紙にかかれてる)ですが、ドンキに行ったら売っていなかったので、ぶどう紙に近い、画彩かつFUJIFILMかつマットと書かれた以下を買って使いました。
本当にこれでいいのか?と思いつつやってみたら大丈夫でした。
その6.アイロンで温めたあと、水でふやかす必要あるの?
め~っちゃあります。ふやかさないで紙を剥がすと、トナーごと剥がれます。
熱湯につけてふやかすとより綺麗に転写される感じがあります。
その7.レジストペンってなによ?
あ、油性ペンで代用できます。
一応自分でも試しました。
エッジング前(左のziyuuくんを油性ペンで書きました)
だいぶ薄れてしまいました。
もっとゴリゴリ塗って入ればマシだったでしょう。
その8.生基板を半分にして節約したいんだが?
以下のカッターでその半分のところをジョリジョリジョリとしていくとメキョ!っと折ることができます。
その9.ラッカーシンナーってなによ?
トナーを落とす時に使うようですが、自分はスポンジでゴシゴシして落としました。
配線幅が小さいと、銅箔が剥がれるかもです。
まとめ
トナー転写により、安くて早い方法でプリント基板を作れます。
とくに、配線の数がとんでもないときに効果を発揮します。
プリント基板自作にたどり着くまで
自分でやり方を考えない、というのを徹底しました。プリント基板の自作は、誰もが考えることで、誰かが既にやっていて、誰かが既にネットに情報を公開していると考えてひたすら情報集めをしました。googleでキーワードを検索したり、画像から記事を探したり、youtubeで検索したり、プリント基板のキーワードを英語で検索したりしました。結構このやり方でどうにかなりました。初心者のうちは、自分で考えない、オススメです。